ドイツの大学ランキング100～入学・卒業は何月？義務教育は？大学進学率は？取得できる学位は？～

【ドイツの基礎情報】
・人口：8,177万人（2015年：独連邦統計庁）
・面積：35.7 万平方キロメートル（日本の約94％）
・政治体制：連邦共和制（16州：旧西独10州・旧東独5州及びベルリン州）
・言語：ドイツ語
・1人当たり国内総生産（GDP）：35,230 ユーロ（2014 年，独連邦統計庁）
・首都：ベルリン
・通貨単位：ユーロ

１．ドイツの学校体系、入学年度は？9月〜翌年8月／高等教育は10月～翌9月

ドイツの学校では、学年暦を9月〜翌年8月と定められています。大学などの高等教育は10月～翌年9月です。

就学前教育　3歳～5歳　在籍率110％（2013年）

就学前教育は、 3〜5歳児を対象に、幼稚園で行われます。

義務教育　6～15歳の9年間

義務教育は、6〜15歳の 9 年です（一部の州では10年）。また、義務教育修了後に就職し、職業訓練生として職業訓練を受ける者は、通常3年間、週１～2日程、度職業学校に通うことが義務とされています（職業学校就学義務）。

初等教育（小学校に相当）4年間  在籍率103％（2013年）

初等教育は、基礎学校において6歳から4年間（一部の州では6年間）行われます。

中等教育（中学・高校に相当）8年（就学義務18歳迄）　在籍率102％（2013年）

中等教育は、10歳より、能力・適性に応じて、「ハウプトシューレ」「実科学校」「ギムナジウム」といった伝統的な学校種のほか、これらの学校修了資格が取得可能な教育課程を提供する様々な学校種で行われます。

ハウプトシューレ修了資格課程は 5 年制で、卒業後に就職して職業訓練を受ける者が主に就学をします。

実科学校修了資格課程は 6 年制で、卒業後に職業教育学校に進む者や中級の職に就く者が主に就学をします。

ギムナジウム修了資格課程は 8 年制又は 9 年制で、一般大学入学資格であるアビトゥアを取得して大学に進学することを希望する者が主に就学をします。

多くの州では、いずれの教育課程を敷く学校種でも、適切な進路選択を可能にするための猶予期間として、最初の 2 年間に「観察指導段階」が設けられています。

上記の中等普通教育学校に加え、中等教育修了資格でもある、実科学校修了資格の取得後に専門大学入学資格が取得できる2 年制の上級専門学校や、義務教育を修了して企業に職業訓練生として就職した者が、就学義務がある18 歳まで週 1 〜 2 日程度通う定時制の職業学校のほか、職業資格又はアビトゥア等の学校修了資格の取得に結び付く職業教育機関が多様に存在します。

高等教育（大学など）在籍率61%（2016年）

高等教育は、総合大学と専門大学で行われます。総合大学入学に関しては、ギムナジウム修了資格であり、一般大学入学資格でもあるアビトゥア（専門大学への入学も可）を取得しなければなりません。専門大学への入学には、専門大学入学資格が求められます。

総合大学では、伝統的な学位であるディプロームやマギスター（標準学修期間 4.5年）のほか、欧州に共通する学位である学士（同3〜3.5年）や修士（同1〜2年）を取得することができます。専門大学でも、総合大学と同様に学士と修士が取得できる。

学校系統図（年齢や学年を確認できる図）

２．ドイツの学校を卒業して得られる学位と資格

ドイツの学校を卒業して得られる学位と資格は下記です。

３.ドイツの大学進学率は61％（2013年）、日本58.1％（2019年）

ドイツの大学進学率・大学在籍率は2013年の調査で61%（男性：64%・女性59%）です。

４．ドイツの教育行政

連邦レベルでの教育の所管は、連邦教育研究省（BMBF）に委ねられており、学校外の職業教育及び継続教育・研究助成・奨学金・国際交流の推進等を任務としています。各州にも教育所管省がそれぞれ設置されており、学校教育の目標・内容、教育方法、教育計画を定めるなど、各州の裁量で教育行政が行われており、州の出先機関である州学務局が各地方及び各学校の監督を行っています。

また、高等教育機関の設置・管理や初等中等教育財政及び高等教育財政も各州の所管です。初等中等学校の設置・維持については、地方が所管しいます。また、各州の教育行政の調整を図り、共通性を確保する機関として、各州文部大臣会議（KMK）が常設されていますが、同機関の決議や勧告に法的拘束力はありません。

５．ドイツの大学ランキング　３つのランキングサイトより

ドイツにおける大学ランキングをご紹介いたします。3つのランキングサイトから引用・抜粋をしてランキングを作成していますが、それぞれ指標が異なります。日本の「偏差値」による、ランキングではありませんのでご注意ください。

World University Rankings 2021

「教育力（学習環境）」「研究力（量、収入、評判）」「論文被引用数（研究の影響力）」「国際性（スタッフ、学生、研究）」「産業界からの収入（知識移転）」の5分野・13項目についてデータを収集し、総合力を評価、分析。
※日本語表記はGoogleの自動翻訳の為、表記が若干違う可能性があります。

QS World University Rankings（英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ）2021年

（学術的評価・雇用主の評価・論文引用数・H指数より評価、分析）※日本語表記はGoogleの自動翻訳の為、表記が若干違う可能性があります。